2006年の夏、斎藤佑樹(元日本ハム)率いる早稲田実業とヤンキースでも活躍した田中将大選手(楽天)の両者が死闘を繰り広げた甲子園大会では延長十五回となってもなお決着がつかず、翌日再試合で早稲田実業が見事優勝を果たすという伝説の試合が話題となりました。
あの試合は感動したね!!
延長戦からの再試合はものすごくドラマチックですよね!
あれから16年。時代の流れとともに高校野球のルールは少しずつ変わり、この「延長戦」に対する考え方、ルールも変わってきました。
この記事では
・高校野球の延長ルールは何か?
・高校野球に再試合はあるのか?
・高校野球にタイブレークはあるのか?
紹介をしていきます。
野球歴15年以上で小・中学校は県の選抜指定選手に選ばれ全国大会に出場。
高校では県内有数の強豪校に所属し甲子園出場。
大の野球好きでシーズン中は毎週プロ・高校野球を観戦!
高校野球の延長ルール一覧
2022年6月現在の最新の高校野球の延長ルールは以下のとおり
・9回を終了して決着がつかない場合は延長になる
・12回を終わっても決着がつかないとタイブレークとなる
・13回以降は勝敗が決まるまで試合は続ける
それぞれ詳しく解説していきます!
9回を終了して決着がつかない場合は延長になる
プロ野球と同様に9回を過ぎても勝敗がついてない場合は延長戦へと突入いたします。
このルールは引き分けの無いトーナメント式の試合ではよくあるルールなので特段変わりはないですね。
ちなみに小学校は試合が7回までなので、それ以降は延長だよ!
12回を終わっても決着がつかないとタイブレークとなる
タイブレークでは延長12回で決着がつかない場合、13回の無死、1.2塁からその回の攻撃が始まります。
そもそもタイブレークが適用されたのはなぜか?それは「選手の故障予防の観点から」です。
打順は前の回から継続し、一塁走者には打席に立っている前の順のバッター、二塁走者には2つ前のバッターが走者として入ります。
こうしてチャンスの状態で攻撃が始まるので得点が入る可能性が高くなり、試合を短時間で終わらせることで選手への身体への負担を減らすことができるようになりました。
こうでもしないとずっと試合が続いちゃいそうだもんね。
13回以降は勝敗が決まるまで試合は続ける
タイブレークに突入した13回以降は決着がつくまで試合を継続します。
ただ、選手もずっと試合に出続けていたら疲れてしまいますので、タイブレークでは通常通り、選手に対して代打・代走を出すことが可能です。
ピッチャーに関しても、「1人の投手が投げられるイニングは(1試合で)15イニング以内」というルールがあります。
未来ある高校生に無理をさせて故障したら元も子もないので、選手の身体を気遣ってのルールなんでしょうね。
高校野球に再試合はある?
従来のルールでは決勝だけは延長15回まで行い、それでも同点の場合は翌日再試合となっていました。(再試合ではタイブレークを適用)
2018年にタイブレーク制度は決勝意外で採用され、2021年には決勝を含む全試合でタイブレーク制度が適用されていますので、実質再試合が行われることは現制度ではありません。
例外的に、雨天中止となった場合は再試合になる可能性があります。
延長15回をして再試合ってめちゃくちゃハードだからそこまで延長しないようにタイブレークを導入したんだね!
高校野球タイブレークに関する世間の反応
高校野球のタイブレークといえば。 pic.twitter.com/j7BmHcUPNv
— つぶつぶみかん(.272/63) (@tubutubu_5) March 24, 2021
【超速報】
— サンテレビ キャッチ+ (@suntvcatchplus) October 3, 2020
秋季高校野球兵庫県大会3位決定
長田2−1村野工
(延長13回タイブレーク)
長田が70年ぶり近畿大会出場を決める pic.twitter.com/KbP847Rxst
第101回全国高校野球選手権大会⚾️
— M.K⚾️? (@syuri1701) August 17, 2019
3回戦 星稜?智弁和歌山
星稜延長14回タイブレークサヨナラ!
準々決勝進出おめでとう?
奥川くんナイスピッチング!!
そして福本くん本当にありがとう? pic.twitter.com/kLTg0uo19t
世間のタイブレークに関する反応は様々であるようです!
1番多い声としては、冒頭でも紹介した2006年の早稲田実業VS駒大苫小牧の試合のような、「両軍のエースがぶつかり合い延長戦、再試合の末、決着が付く伝説」となるような試合が無くなるという声です。
これに関しては、時代の流れ的にもタイブレークや球数制限といった規制は避けられないと僕は思います。
しかし、タイブレークによって新しい語り継がれるような伝説の試合も生まれると思います。
これからの高校野球が楽しみですね!
まとめ
今回は高校野球の延長ルールについて解説しました。
まとめると、
・9回を終了して決着がつかない場合は延長になる
・12回を終わっても決着がつかないとタイブレークとなる
・13回以降は勝敗が決まるまで試合は続ける
再試合についても以前までは決勝戦で採用されていましたが、現在は決勝戦もタイブレークがあるので雨天中止とならない限りは再試合はありません。
未来ある選手がたくさんいる高校野球で選手が無理をしすぎないようにしてもらいたいですね!