プロ野球シーズンが終わりよく耳にするのが「FA宣言」そもそもFA宣言って何?という方や期間っていつまでなの?と疑問に思う方も多いでしょう。
FA宣言には国内FAと海外FAの2種類があり、国内FAは一軍の選手登録期間が8シーズン、海外FAは9シーズン経過すると取得することができます。
そこでこの記事では、FA宣言についていつからいつまでなのか期間はもちろん、2022年FAとなる目玉選手についても野球歴10年以上の筆者が詳しく紹介をしていきます。
FA宣言期間はいつからいつまで?
FA宣言の期間は、日本シリーズが終了した日の翌日から7日間とされています。(土日は除く)
例えば11月15日(火)に日本シリーズが終了したとすると11月16日(水)から7日間となり、11月19日(土)に日本シリーズが終了したとすると11月21日(月)から7日間というような期間に宣言することが出来ます。
FA宣言した選手のランク分けについて
FA権を取得する選手にはA〜Cまでランクがあり、FA宣言した選手を取得する球団はランクに応じて以前所属していた球団に金銭または人的補償をしなければなりません。
このA〜Cまでのランク判定はどのようにしているのかというと、所属している球団の年俸の1位から3位までがAランク、4位から10位までがBランク、それ以降がCランクというランク分けになっています。
巨人の選手年俸ランキングを元にみてみましょう。
選手名 | 年俸 | 年俸ランク |
---|---|---|
菅野智之 | 6億円 | Aランク |
坂本勇人 | 6億円 | Aランク |
丸佳浩 | 4億5,000万円 | Aランク |
梶谷隆幸 | 2億円 | Bランク |
中田翔 | 1億5,000万円 | Bランク |
井納翔一 | 1億円 | Bランク |
小林誠司 | 1億円 | Bランク |
中川皓太 | 9,500万円 | Bランク |
高梨雄平 | 7,500万円 | Bランク |
ここまでがBランク選手になり上記選手以外はCランク選手となります。
FAランク別の保証について
Aランク選手がFA宣言した場合
【金銭補償のみの場合】
旧年俸の80%の金額を支払います。
※2度目以降のFA宣言の場合は40%
【金銭補償+人的補償の場合】
プロテクト外選手1名+旧年俸の50%を支払います。
※2度目以降の場合旧年俸の25%
Bランク選手がFA宣言をした場合
【金銭補償のみの場合】
旧年俸の60%の金額を支払います。
※2度目以降のFA宣言の場合は30%
【金銭補償+人的補償の場合】
プロテクト外選手1名+旧年俸の40%を支払います。
※2度目以降の場合旧年俸の20%
Cランク選手がFA宣言をした場合は補償の必要はありません。
2022年にFAとなる選手一覧
球団名 | 選手名 |
---|---|
読売巨人軍 | 丸佳浩 |
阪神タイガース | 岩崎優 |
西勇輝 | |
中日ドラゴンズ | 岡田俊哉 |
松葉貴大 | |
高橋周平 | |
横浜DeNAベイスターズ | 三島一輝 |
桑原将志 | |
三上朋也 | |
広島東洋カープ | 安部友裕 |
野間峻祥 | |
東京ヤクルトスワローズ | 西浦直享 |
福岡ソフトバンクホークス | 武田翔太 |
千葉ロッテマリーンズ | 田村龍弘 |
中村奨吾 | |
埼玉西武ライオンズ | 武隈祥太 |
中村剛也 | |
東北楽天ゴールデンイーグルス | 松井裕樹 |
涌井秀章 | |
浅村栄人 | |
炭谷銀仁朗 | |
オリックス・バファローズ | 伏見寅威 |
上記の選手が2022年FA権を新たに取得する選手になります。
この中には、複数年契約を結んでいて今シーズンにFA宣言をしないのが確実な選手もいますが、筆者が特に注目している選手をピックアップして紹介します。
2022年FA宣言注目選手【争奪戦確実】
西勇輝【阪神タイガース】
4月5日18:00より阪神甲子園球場にて横浜DeNAベイスターズ戦!予告先発はタイガースが西勇輝投手!ベイスターズはF.ロメロ投手です。前回登板では持ち味の低め両サイドを丁寧に突く投球を披露!待ちに待った本拠地甲子園でチームそして自身の今季初勝利を狙います!#阪神タイガース #イチにカケル! pic.twitter.com/OW1DtrbU3C
— 阪神タイガース (@TigersDreamlink) April 4, 2022
阪神のエース格である西選手がFA宣言したら興味を示す球団は多く面白いでしょうね!
オリックスから阪神へFAで移籍した西選手ですが、まだ優勝を経験したことがありません。
近年の阪神は2005年から優勝から遠ざかっており、優勝できるチームを求めて宣言する可能性があるのではないかと感じます。
西選手がFA宣言をしたら争奪戦は必至になること間違い無いでしょう。
岡田俊哉【中日ドラゴンズ】
\ HAPPY BIRTHDAY /
— 中日ドラゴンズ公式 (@DragonsOfficial) December 5, 2021
本日12/5は、#岡田俊哉 選手30歳の誕生日です!おめでとうございます??✨
ドラゴンズファンの皆さまからのお祝いメッセージをお待ちしています?
プロフィールはこちら??https://t.co/ilpu9LOmkg#中日ドラゴンズ #dragons #ONEBLUE pic.twitter.com/6NLVUQuQuI
岡田選手といえば智弁和歌山時代から知っている人も多いのではないでしょうか。
ここ最近の成績はあまり良くありませんが、貴重な左腕で本来のポテンシャルを発揮することができたらチームに欠かせない存在になる可能性を秘めている選手ですね。
さらに今季の年俸が2,400万円と岡田選手の実力に対してそこまで高額ではないことからどの球団でも獲得しやすく注目度は高くコスパの良い選手ではないでしょうか。
中村奨吾【千葉ロッテマリーンズ】
俺たちのキャプテン。#中村奨吾 選手
— 鳥類@写真 (@chourui_photo) April 5, 2022
2022.3.31 Marines vs Hawks pic.twitter.com/DziSnmyseE
2021年シーズンはゴールデングラブ賞に加えベストナインを受賞した名プレイヤー。
ゴールデングラブ賞を2度受賞した堅実な守備が魅力の選手で2021年は打率283とまずまずの成績を残しました。
FA宣言をすれば獲得に動く球団は必ずいると思います。
浅村栄人【東北楽天ゴールデンイーグルス】
楽天加入1年目の2019年オフ、「(状態が悪いときは)いつか絶対やり返してやろうという気持ちで、ホント我慢、ずっと我慢して試合に出続けていた」と語っていた浅村栄斗選手。想像を絶する重圧の中、弱音を吐かず1人で耐え、戦い続ける姿が印象的でした。1500安打達成おめでとうございます!#浅村栄斗 pic.twitter.com/qbagsJ7F3D
— 週ベ 楽天担当 (@bbm_eagles) June 10, 2021
最注目選手は東北楽天ゴールデンイーグルスの浅村栄人選手。
この選手に関しては年俸も5億円と高額であることから、なかなか獲得に動くには骨の折れる選手ではあるが個人的には浅村選手のようなビックネームの移籍騒動はドキドキワクワクするものがあるので宣言して欲しいというファンとしての期待感もあります。
ただやはりネックは高額な年俸を支払える球団がかなり限られ巨人、ソフトバンク辺りとなることでしょうね。
まとめ
野球ファンにとってFAやドラフトなど応援している球団の新戦力補充に関してはシーズンの試合結果に次いで楽しみなことでしょう。
誰がFA宣言してどの球団に行くのか予想するのも楽しいですし、来て欲しい選手が来てくれるのか他球団に行ってしまうのかFA交渉期間中に一喜一憂するのもFA制度の楽しみの一つです。
今オフにどんな補強があるのかドキドキワクワク考えながら2022年シーズンを見守っていきたいと思います!