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野球のダブルヘッダーとは何?意味や語源,最後に行われた時期も紹介

日本プロ野球ではあまり聞きませんが、アマチュアの試合やメジャーリーグでは「ダブルヘッダー」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

特に最近では、大谷翔平選手がタブルヘッダーで出場…というニュースなども良く耳にします。

ナインくん

なんとなく想像はつくけど、いまいちどういうことかわからないな…

この記事では

・野球のダブルヘッダーとは何か?
・野球のダブルヘッダーの意味や語源
・野球のダブルヘッダーの歴史

について詳しく紹介をしていきます。

ボールン

日本ではあまりないけど、子供が野球を始めるとよく聞く言葉だから覚えておこうね!

この記事の筆者情報

野球歴15年以上で小・中学校は県の選抜指定選手に選ばれ全国大会に出場。
高校では県内有数の強豪校に所属し甲子園出場。
大の野球好きでシーズン中は毎週プロ・高校野球を観戦!

目次

野球のダブルヘッダーとは何?

ダブルヘッダーとは

野球の試合において1日に2試合行うことをダブルヘッダーといいます。

ボールン

普通は時間や選手の体力を考えて1日1試合が基本なんだけど、異例のパターンってことね!

この時に対戦相手が同一の場合をダブルヘッダーと言い、対戦相手が同一でない場合を変則ダブルヘッダと言います。

野球のダブルヘッダーの意味や語源

なぜダブルヘッダーという言葉が使われるようになったのか語源について調べてみると、

昔アメリカでは蒸気機関車がものの例えで使われることが多く、とても重たい貨物車両を一つの蒸気機関車では運ぶことができなかったので二つの蒸気機関車で運んでいたそうです。

2つの蒸気機関車つまりダブルヘッダーで運んでいたことを野球にも例えたのが始まりらしいです。

ナインくん

割とシンプルな語源というか意味なんだね。

ボールン

ダブルって言うくらいだから、何か2回やるのかな?って想像はついていたよね!

なぜダブルヘッダーをする必要がある?

簡単に言ってしまえば試合日程が押しているからです。

冒頭でもお話したように、基本は1日1試合です。

ただ、大雨や台風が近いづいていたりとどうしても試合ができないと予定したスケジュールが押してしまうので苦渋の決断ということですね。

現在ではあまり見かけることのないダブルヘッダーですが、昔は比較的ダブルヘッダーを行うことが多かったです。

理由としては、昔は今ほどドーム球場が少なかったのと交通機関があまり発展していなかったことから中止になる試合が多く、ダブルヘッダーを組まないと試合消化が間に合わなかったことが考えられます。

ナインくん

それってそもそも試合を組み過ぎなんじゃないの…笑

1960年以前はダブルヘッダーの開催がとても多く、連日のようにダブルヘッダーが組まれることがありました。

1956年には10カード連続のダブルヘッダーの試合が組まれたこともあります。

ボールン

1試合でも疲れがMAXなのにもう…ブラック企業並みだね!

年間でいえば1番多いチームで45回、1番少ないチームでも32回もダブルヘッダーをしていました。

そこで1960年以降にダブルヘッダーによる健康被害の拡大に伴いパ・リーグ独自でダブルヘッダーを減らすような規定を設けることとなりました。

1980年以降、特に1988年に東京ドームが開設された以降は雨天時でもゲームを行うことができるドームを本拠地とするチームが増えたことによりダブルヘッダーの回数は減少することとなりました。

最後にダブルヘッダーが行われたのは1998年の消化試合に取り行われたのが最後となっています。

ナインくん

最初からドームを作ればよかったのに!と言いたいけど、そうはいかないんだよね!

ボールン

でも実は、1998年以降も実はダブルヘッダーが検討されたことはあります。

2014年のセパ交流戦で雨天中止が続き、予備日も雨天中止になったことから「もう1日雨天中止になった場合はダブルヘッダーが取り行われる」ことになっていましたが、雨天中止にならなかったため16年ぶりのダブルヘッダーとはなりませんでした。

日本プロ野球のダブルヘッダーの歴史

ダブルヘッダーといえば必ず出てくる試合があります。『10.19』ですね!

『10.19』とは1988年10月19日の近鉄対ロッテのダブルヘッダーの試合のことです。

ダブルヘッダーは通常消化試合に行なわれることがほとんどなのですが、この日のダブルヘッダーは優勝が決まる大一番の試合でした。

近鉄が連勝なら近鉄が優勝、ロッテが1勝もしくは1分以上なら西武が優勝するという大接戦でした。

第1試合目は8回までで3-3の同点で最終回を迎えます。

通常であれば9回の攻防終了時点で同点の場合は延長戦に突入するのですが、ダブルヘッダーのルールとしてダブルヘッダーの1試合目は延長戦は行わないというルールがありました。

ボールン

1試合目から延長していたら2試合目の体力がもたないよね…

このルールにより近鉄は9回に勝ち越さないと西武の優勝が決まってしまう絶体絶命のピンチでした。

そこで見事に近鉄が9回に1点を勝ち越し、4-3で1戦目を勝利しました。

第2戦目は1試合目が終わった23分後に開催されました。

ナインくん

いや!早すぎでしょ(笑)

序盤からストライク判定の抗議や死球を受けた選手への仰木監督の問いかけによってロッテ側が激怒するなどピリピリしたムードが漂います。

1戦目に4安打していた選手に死球を与え治療に時間がかかっていたことから仰木監督が「痛かったら代われば?」と言ったとのことでロッテ側は激怒したそうです。

2試合目も接戦で6回まで1-1の同点で7回表に近鉄が2点勝ち越せば7回裏にロッテが2点追いつき、8回表に近鉄が1点勝ち越せばその裏にロッテが同点に追いつくと言ったように大接戦を繰り広げました。

4-4のまま延長戦に突入し、延長戦10回に突入し、試合時間が4時間を超えました。

延長戦は最大12回まで行われるのですが試合時間が4時間を超えたものに関してはその回で打ち切りという規定があるため延長10回で時間切れにより試合終了となりました。

4-4の同点のまま時間切れにより打ち切りとなり試合終了となったのでこの段階で西武の優勝が決まりました。

ダブルヘッダーの試合で2試合合計で7時間33分という時間は当時の歴代2位という長さでプロ野球の歴史に残る名勝負となりました。

ボールン

1日24時間のうち7時間33分も野球をしているってどんな状況よ!

まとめ

今回は、野球のダブルヘッダーとは何?意味や語源,最後に行われた時期について紹介をしました。

最後にまとめると、

野球の試合において1日に2試合行うことをダブルヘッダーといいます。

わざわざ1日に2試合行うダブルヘッダーをする理由は

簡単に言ってしまえば試合日程が押しているからです。

今の日本プロ野球ではほとんど見ることがなくなりましたが、天候などの理由で今後開催される可能性は0ではありません。

しかし、ダブルヘッダーは選手にとって相当な体への負担があるで、なるべく余裕のある日程を組んであげて欲しいと思います。

万が一開催されるときは珍しいことなので是非注目してみてください!

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