大谷翔平選手の契約最終年でもある2023年シーズンが開幕しました。シーズン前のWBCではWBCメキシコ代表が史上初の国際大会ベスト4入りを果たし、そのメキシコを準決勝で破った日本代表がアメリカ代表を破って2009年以来の世界一に輝きました。
それらの国の中心選手、大谷翔平(日本)、マイク・トラウト(アメリカ)、パトリック・サンドバル(メキシコ)が所属するのがロサンゼルス・エンゼルスです。ここ数年、シーズン負け越しが続いており、9年ぶりのポストシーズン進出をかけたエンゼルス 試合が行われています。そしてポストシーズン進出のために欠かせないのが戦力の補強となります。
そこで今回はエンゼルスが2023年シーズンを戦うために行なった補強についてまとめていきます。
2023年シーズンロサンゼルス・エンゼルス補強まとめ
稀代の大スターマイク・トラウトが2019年にMLB史上最高の12年総額4億3200万ドル(約482億円)で契約をするなど、高給を出すべきと考えた選手には出すのがエンゼルスです。(ちなみに今シーズンでFAとなる大谷は10年5億ドル(約667億円)の契約になるのではないかと噂されています。)
今シーズンはどの様な補強をしたのでしょうか。まとめていきます。
獲得選手1人目:タイラー・アンダーソン投手
アンダーソン投手はメジャー7年目の昨シーズン、ドジャースで15勝5敗、防御率2・57の好成績をマークし、3年総額3900万ドル(約54億6000万円)でエンゼルスへ移籍しました。2022年6月15日のエンゼルス戦で9回1アウトまでノーヒットピッチングをしていましたが、大谷に三塁打を打たれ、惜しくも大記録を逃したという経緯もあり、大谷と同僚になることについて「移籍して一番嬉しいのは大谷と対戦しなくていいこと」とも語っています。サンドバルらと左腕王国を形成する活躍が期待されています。
獲得選手2人目:ハンター・レンフロー外野手
レンフローは2023年シーズンの開幕戦でミラクルキャッチを見せたことで日本でも話題となった外野手です。
実は4年連続で移籍しており、2019年オフにパドレスからレイズに、2020年にはレイズからレッドソックスへ、2021年終了後にはブルワーズにトレードされ、そして2023年シーズンからはエンゼルスでプレーしています。
MLB通算157本塁打を記録しており、大谷、トラウトらとの強力打線が期待されています。
獲得選手3人目:ブランドン・ドゥルーリー選手
ドゥルーリー内野手はメジャー8年で通算打率2割5分2厘、79本塁打、277打点を記録しています。2022年はレッズとパドレスでプレーし、28本塁打、87打点をマークし、シーズンオフにFAとなり、2年総額1700万ドル(約23億8000万円)でエンゼルスへ移籍しました。
一、二、三塁と外野両翼を守れるユーティリティー選手で、昨年は初のシルバースラッガー賞を受賞。エンゼルスでは一塁手として開幕しました。
獲得選手4人目:ジオ・ウルシェラ選手
ウルシェラをマイナーのアレハンドロ・ヒダルゴ投手とのトレードでツインズから獲得しました。2022年シーズンの成績は144試合出場、打率.285、13本塁打、64打点。メジャー通算では602試合出場して打率.275、544安打、62本塁打、256打点を記録しています。さらにWBCではコロンビア代表として出場し三塁線の逆シングルの打球を捕球し、一塁へ振り向きざまにジャンピングスローする超絶美技を見せたことでも話題となっています。
攻守巧打の内野手としての活躍が期待されています。
獲得選手5人目:カルロス・エステベス投手
補強のために獲得した選手の5人目はロッキーズからFAとなっていたカルロス・エステベス投手(2年総額1350万ドル(約18億4500万円))です。2022年シーズンは62試合に登板し4勝4敗、2セーブ、自己ベストの防御率3・47をマーク。メジャー通算では18勝21敗、25セーブ、防御率4・59です。
最速101.1mph(約162km/h)・平均97mph(約156km/h)の速球(フォーシーム・ツーシーム)を中心に、平均86mphのスライダー、平均90mphのチェンジアップを投げる豪腕投手です。エンゼルスでは抑え投手として活躍が期待されています。
最後に
これまで全盛期の過ぎた大物選手に大金をはたいて失敗をしてきたエンゼルスですが、今シーズンの補強はチームの不足ポイントを補うことができているようで、MLBの2022年シーズンオフの成功球団7位にランクインしています。もともとポテンシャルの高いレギュラーが多く所属していますが、怪我などにより出場できなくなると選手層の薄さが災いして負けがこむ、と言うケースが多く見られました。2023年はそこを補いながら悲願のポストシーズン進出を果たしてもらいたいですね!