2023年のWBCでもその俊足で世界の度肝を抜いた福岡ソフトバンクホークス、周東佑京選手。しかしNPBには周東選手以外にも様々なスピードスターがいますよ!
今回は注目すべきプロ野球のスピードスター達を紹介します!
周東と盗塁王を競った!小深田大翔
最初に紹介するのは、東北楽天ゴールデンイーグルスの小深田大翔選手です。2019年のドラフト1位だった小深田選手は、今年キャリアハイの134試合に出場しました。必然的に様々な数字が自身最高の物となり、盗塁の数もキャリアハイを15も更新する36個となりました。この数字は、今年の周東選手と同じ数字。盗塁王のタイトルを二人で分け合ったのですね。打席の数および安打や四球による出塁数は小深田選手のほうが圧倒的に多かったのですが、周東選手は代走起用も多くあり、結果的に互いに譲ることはなかったのですね。
打席数と同じ盗塁数を記録!?和田康士朗
続いて紹介するのは、千葉ロッテマリーンズの和田康士朗選手です。2017年の育成ドラフトで入団した和田選手は、2020年に支配下登録され4シーズンで78盗塁を記録しています。出場試合数のキャリアハイは2021年。ですが、打席数で言えば2021年はキャリアワースト、わずか24打席しか立たなかったのです。主に代走や守備固めでの出場がメインだった和田選手は、この年になんと打席数と同じ24盗塁を記録!このシーズンはパ・リーグの盗塁王が4人も出たという珍しいシーズンだったのですが、そのうちの一人が和田選手でしたよ。
一塁到達速度では周東を凌駕!?三森大貴
続いて紹介するのは、福岡ソフトバンクホークスの三森大貴選手です。周東選手とはチームメイトの三森選手。2016年のドラフト4位で入団し、高卒から着実に力をつけ、今はホークスの主力となりつつありますよ。三森選手が凄いのは、盗塁以上に一塁到達速度の速さです。「DELTAGRAPHS」の調査では、2023年の一塁駆け抜けランキング(セーフティバントは除く)で最も速かったのは8月8日の試合で三森選手が記録した3.61秒。同ランキングには9月7日の周東選手が3位(3.64秒)にランクインしていますが、なら2位は誰なのかというと、こちらも三森選手なのです。
異様な結果になった一塁到達速度ランキング
2位の三森選手は8月24日の記録。要するに、同一の選手が記録した別の日のタイムはそれぞれ別でランクインする仕組みのランキングなのですが、そのため三森選手や周東選手は4位以降にもランクインしています。2023年の一塁到達速度ランキングトップ10の選手は、上から「三森、三森、周東、三森、三森、三森周東(6位タイ)、三森、三森、周東」と二人で独占する形になっています。それどころか、21位に五十幡選手が登場するまでは二人のどちらかの名前がずらっと並ぶのですね。ちなみに2022年はというと、一位で3.56というタイムを叩き出した三森選手が16位までを独占していました。フォームの関係もありますが、一塁到達速度では三森選手が頭一つ抜けているのですね。
50m驚異の5.32秒!?並木秀尊
最後に紹介するのは、東京ヤクルトスワローズの並木秀尊選手。2020年のドラフト5位で入団、球界屈指の脚力を誇ると言われています。2023年シーズンは82試合に出場し、盗塁は15個でしたよ。そんな並木選手ですが、大学3年時に参加した日本代表候補合宿で50m走を計測した時に、なんと5.32秒を記録したというのです!周東 50m走のタイムが5.7秒程度と言われているので、これはとんでもない記録ですよ!?
野球選手の50m走のタイムは眉唾物
50m走5秒台を掲げる野球選手というのは、そう珍しいものではありません。一方で50m走の日本最速記録は5.75秒程度、走りのエキスパートである陸上選手の日本記録を野球選手がそう簡単に上回れるとは思い難いですよね。50メートル走 世界記録でも5.45秒程度とのこと。俊足自慢の野球選手たちも、もっと厳格にタイムを計ればもう少し遅いタイムとなるはずです。とはいえ並木選手が野球選手の括りの中でトップクラスの足の速さを持っているのは事実。これからの活躍に要注目ですよ!
最後に
今回はプロ野球選手のスピードスター達について紹介しました。
圧倒的脚力を武器に侍ジャパン入りを果たした周東選手。後に続く選手が現れるかどうか、来シーズン以降のスピードスター達の活躍に期待したいですね。